私が一番得たもの、感じたものは何だろうか。
(中略)
確かにその時、農村のことは知っていたけれど、
農村の価値については全然知らなかったように思える。
しかし、結城先生の言葉で、私の目からうろこがはがれた。
「・・・『ああ、ここは日当たりがいいな』
『ああ、ここは近くにいい川があるな』
『いい風も吹いてくるな』
・・・そんなふうにしてその土地を選んだのではないだろうか」
写真を私達に見せながら何気なく言われた言葉。
私にはとても大きかった。
初めて農村に住んだ人は、
そこが生きるために適しているから、選んだのだ。
そう、改めて思い知らされたからだ。
* * * * *
それから、もうひとつ大きかったのは、
講師として来てくださった先生一人ひとりの生き様だ。
「最初からその道一筋でやってきた」という人はほとんどいなかった。
みんな、何かしら他のことをしていて、
何かのきっかけで動き出したという人が多かったように思える。
これは私にものすごい希望を与えてくれた。
ここから何かを発信していけるのではないか。
まだまだ、
なにかやれるんじゃないか。
デザイン大学は、そう私に思わせてくれた。
(後略)
(第一期生の終業発表より)
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