【応援メッセージ】日本農村力デザイン大学            
 
(50音順)
河北 秀也(かわきた ひでや/東京芸術大学教授) 
 
 

ある日曜日の朝、山形市の郊外にいた。近所のコンビニエンス・ストアにジュースを買いに出かけた。そうしたら、近所のお母さんたちが子供の手を引っ張って次々に来るのである。何を買うのか見ていると、どのお母さんもおにぎりとインスタントのカップみそ汁を買うではないか。

山形といえば、農業県ということになっているのだが、実態はそうでもないらしい。お母さんはお父さんに朝ご飯をつくらないのが普通ということになる。こんなことでよいのだろうか。食べることと料理をつくることが別のことになってしまっているのである。

アメリカもフランスもドイツも農業国である。日本は食糧自給率40%、活では農業国だったのに、今や半分以上の食料を輸入に頼る国になった。そんないびつな国が日本なのである。

山形県の話をしたが、山形県だけでなく、福井県も似たようなものではないだろうか。そのような中で池田町の活動は素晴らしい。最も未来を見据えた活動である。
インターネットなんかではなく、農村力が明るい未来を拓くのである。

新町 光示(しんまち こうじ/社団法人 日本旅行業協会会長)
 
 

人々が旅に求めるもの、それは本物であることが最も重要であると考えています。
池田町民の方々が池田町の本物の「農村力」の中に訪れる人々を包み込み、「農村力」を学ぶことで、新しい社会づくりの原動力となる人材の育成を目指そうという熱意に感服いたします。

訪れる人々が自然や環境とつながった池田町の生活文化を通じて、またこの学び舎に集まった仲間相互の率直な意見交換を通じて、都市と農村と人々の往来の新しい関係が芽生えることを願っています。

日本の各地で、体験学習、都市と農山漁村の交流、エコツーリズム、グリーンツーリズム、アグリツーリズム等々、地域の特色を踏まえた様々な活動が始動しています。それらの活動が訪れる側、受け入れる側双方にとって持続可能で実り多いものとなるよう、日本農村力デザイン大学が、それらの活動に取り組む様々な地域の人々の率直な意見交換の場ともなることを望んでやみません。

祖田 修(そだ おさむ/福井県立大学学長)
 
 

文明が発達し、私たちの生活は飛躍的に豊かになりました。しかし、物的欲求には限りが泣く、持てばもつほどもっと持ちたくなるという、やっかいな性質があります。そうした中で、ともすれば私たちは、本来の心のあり方、社会のあり方を忘れ、むしろ人間性を後退させてきたのかもしれません。

池田町は、都市部からやや遠く、経済的には困難な道を歩いてきたが、たゆまず内部のエネルギーをかき立て、人と自然、人と人を結ぶまちづくりに挑戦してきました。今回の大水害にも見舞われながら、今また未来農村、未来社会をデザインする核を目指し、立ち上がろうとしています。そのロマンと情熱に共感する人たちが、緑あふれるここ山里の地に集うことを期待しています。

アフリカのことわざに「山と山は出会えないが、人と人とは会える」というものがある。思いを一つにした人と人との出会いは、山をも動かすことができるかもしれない。

西 太一郎(にし たいちろう/三和酒類株式会社代表取締役会長)
   
 

「次代への夢を実現する人材づくりを応援します」
地域づくりのかけ声が各地から聞こえてまいります。その一環としてグリーン・ツーリズムへの取り組みも広がっているようです。私の住む九州は大分県にも先進的に取り組む地域があり、私も微力ながらお手伝いいたしております。

今、人びとは都会から農村(田舎)を求め、農村からの情報が都市へと活発に発信されています。都会が失ってしまった伝統文化、人と人、人と社会のつながりや、ほっとする豊かな時間など、「かつてあたりまえ」似合ったこと、失ってしまったことの大切さを、人びとは感じ始めているのかもしれません。

この「あたりまえ」を「農村力」と捉え、学び、出会い、啓発する場を設け、未来を拓いていこうとの構想に敬服いたします。
福井県池田町から次代への夢を実現する人材を育み、輩出していただくことを大いに期待し、心より応援いたします。

濱田 隆士(はまだ たかし/東京大学名誉教授)
 
 

「ゆったリズムのすすめ」
1970年代以降、情報革命とハイテクに裏付けられ、ITに代表される地球規模での高速ネットワーク化が進んできています。
もちろん、世の中には、ぐっと単純で伝統的な技もまだ残っています。例えば農業ですが、「文明化」がいかに進もうが、情報だけでは何の成果も出てはきません。

そこで、政府側からようやく改革ムードが出始めました。農業や教育での構造改革特区制度です。世の中では、何をするにも「それはダメ」と規制されていたのですが、それがむしろ地域振興に活気を、と変わったのです。
田舎には、それなりの素朴な慣習が残っています。それをもう一度見直してみようというのは大切で、池田町にもその空気が盛り上がってきているのです。

効率的であるより着実に、ゆったりとした意識を持つのがむしろ根本的では?と感じる人たちが動き始めたといって良いでしょう。
本当に心強いことだと思います。将来がとても楽しみです。


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